日曜日, 3月 20, 2005

華麗なる「鏡」のパラドックス!

今までにどうして「鏡」が左右逆に写るのか?とかって、疑問に思った事がありますか?

これから記する事はあまりにも有名な華麗なる「鏡」のパラドックス(逆説)のお話です。

鏡に自分の身体を写すと、なぜ上下は逆にならないのに、左右は逆になるのでしょうか?
誰でも一度ぐらいは、不思議に思った経験があるに違いありません。この疑問に答えるのは比較的簡単な事です。

むしろ問題は、左右が逆になったら、なぜ上下も逆にならなくてはいけないのか?という事です。

上下はそのままで左右だけ逆になったとしても、少しも差し支えないはずなのになぜ、それが不自然な事であり、納得出来ない事なのでしょうか?いったい、鏡に写すと左右が逆になるというのは本当でしょうか?そもそも、左右が逆に写るとは、どうなる事を意味するのでしょうか?

その辺に対する私たちの観念が、曖昧であるために、実際には問題は何もないのに、私たちの頭がもやもやと、こんぐらかっているのではないでしょうか?

先ず、左右が逆に写るとは、どういう事かというと右にあるものが左に、左にあるものが右に、写ることではないでしょうか?

しかし、鏡に写った物体は、はたして本当にそうなっているでしょうか?私たちが鏡の前に立ったとき、私たちの右手が左側に、左手が右側に写っていれば、確かに左右が逆になったといえるでしょうけれども、事実はけっしてそうではありません。

右手は相変わらず右側に、左手は相変わらず左側に写っています。ちょうど、頭が上に足が下に、写っているのと同じですね。とすると、鏡に写すと左右が逆になるというのは嘘という事になります!

本当は、鏡に写したからといって、上下が逆にならないのと同じに左右も逆にはならないのです。それでは、何も逆にならないかというと、そうではありません!

私が鏡に向かって立つと、鏡の中の人物は、私と向かい合って立っています。日常見なれたこの何でもない事が、実は盲点だったのです。もし、鏡の中の人物が、私と同じ方向を向いて立つとしたら、その人物は私に背を向けて立つのでなくてはなりません。しかし、鏡の中の人物は私と向かい合って立っている・・・・・・・。

すなわち、その人物は私と逆の方向を向いて、立っていることになります。
つまり、鏡に写すと、頭は上に足は下に、右手は右側に左手は左側に写るけれども、むこう向きになるところが、こちら向きに変わっている。鏡に写すと逆になるのは、上下でもなく、左右でもありません。

前後なのです!!!

前後が逆になるのは、鏡が立っている場合で、鏡が水平に置かれている場合、たとえば、床においてある場合は、そうはなりません。
床においてある鏡に写っている人物は、今度は、私と同じ方向を向いて立っていますが、ただし、上下が逆になり、頭が下のほうに、足が上の方に写っています。

要するに、鏡に写すと、鏡の面に垂直な方向が逆になるのです。小学校の算数にもあった「点対称」「線対称」「面対称」!!!
結論としていえる事は、物体と像とは、鏡に対して「面対称」の関係にあるという事です!
これが、「華麗なる「鏡」のパラドックス!」というお話でした。

6 件のコメント:

Mari さんのコメント...

鏡もそうだけど、
光を浴びた物体に映しだされる「影」も面対称。
但し鏡は3Dでダイレクト
影はようようの角度で変形する2次元の世界

えへへ、鏡と比べるのはおかしいな~
3DCG作成時も影も面対称をベースに角度をつけてるもんで^^

Hamel さんのコメント...

影が面対称なら「蜃気楼」は?
この場合の面対称に影が当てはまるかどうか?

影とかは、色とかは反映されていませんし...

理屈では解っているつもりでも、やはり日常の生活の中では、「鏡は左右が逆に写るから」って言ってしまう私でした。ちゃん、ちゃん。

Mari さんのコメント...

「蜃気楼」??
難しい漢字、、、恥ずかしながらよめませぬ
ふりがな おねがいします~

Hamel さんのコメント...

シンキロウとタイプして変換したら出てきました。私も書けと言われたら書けませぬ...

Mari さんのコメント...

書けと言われて書けないのも当然だけど、最近は読むことも、その意味すら理解できなくなってきたよ。
アルツハイマーどころではなくなってきた。

ところで、福岡の地震の件だけど、こっちにいる日本人のほとんどが知らなかったみたいで、ニュースにも報道されていたけど、ほんの短いじかんだった。
皆、日本に関心が無いのか、どうなのか、
いずれにしても、あなたが教えてくれなければ、私も気が付いてなかった。
改めて、感謝です。

Hamel さんのコメント...

ちょっと前の「新潟地震」もとても気の毒な事象でした。日本にいると、どうしても「地震」に対して「過敏」になってしまうのかも知れません。....気のせいか、最近地震がとても多いのです。